熊野古道の参詣道環境保全活動

和歌山県が誇る「世界遺産」熊野古道は、年間を通じて雨量が多い地域にあり、台風などの被害にもたびたび見舞われています。当行は、熊野古道参詣道の傷みを修復し、その価値を守り次代へ伝えていくためのボランティア活動をおこなっています。
和歌山県世界遺産センター職員の方の立ち会いのもと、行員の参加により中辺路の道普請(土の補充)を実施いたしました。地域の環境価値と文化価値を守る活動に、一層力を注いでまいります。

「道普請」の概要

「道普請」という言葉はあまり耳馴染みがないかもしれません。じつはこの言葉は昔からこの辺では自分たちの生活道路を草刈りや溝掃除するときなどに地区の人が使っている言葉。また「普請」という言葉には単に「作業」や「工事」の意味だけではなく「たくさんの人に呼び掛けて力やお金を出し合って作業する」という意味が含まれているのだといいます。

世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」は、和歌山県の人すべての財産でもあります。それらをみんなの力を合わせて守り、次世代に受け継いでいく。紀陽フィナンシャルグループがCSR活動の一環として参加したその思いは、まさに「普請」の意味するところに通じるのではないでしょうか。これからも、私たちは和歌山の自然や文化の継承・保全にグループ一丸となって取り組んでいきたいと考えています。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」とは

「紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられ、山岳修行の舞台となっていきました。そして、それぞれの起源や内容を異にする「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が生まれ、都をはじめ全国から人々が訪れるようになります。その結果、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼすこととなりました。『紀伊山地の霊場と参詣道』は、三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の自然」がなければ成立しなかった「山岳霊場」と「参詣道」、および周囲を取り巻く「文化的景観」が主役という、数ある世界遺産のなかでも類を見ないものとして非常に高い価値が認められています。

【霊場】吉野・大峯/熊野三山/高野山
【参詣道】大峯奥駈道/熊野参詣道/高野山町石道
【文化的景観】山、森、川、滝、温泉、田園、町並など

活動風景

活動風景 集合写真

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